蛇の頭・赤龍の上顎

平成十（西暦1998）九月三日　 旧七月十三日（木）

　アジアの中心には一匹の巨大な赤龍が陣取っている。
尾はアジアの西端にあり、頭を東端に向け、大きく口を開いている。

　聖師様が生存していた頃は、まだその口を閉じていたが、
一九五○年六月、
主神に選ばれた女が神の子を身ごもろうとしていたので、
女が子を生んだらすぐにでも飲み込んでやろうと身構えたのである。

　女は十年五ヶ月の懐妊の後、一人の男子を産み落としたが、
その子は生まれると同時に神垣の内に隠された。

その子はやがて三つの神を大きく示す使命を授けられていたが、
誰もそれを知る者はなかったので、
赤龍も口を開けたまま四八年も身構えていたのである。

ヒルの国から来た若者達は男の名をマサイと呼んで集まった。

　待ちくたびれた赤龍は、三年前に一度、女に向かって毒気を放ったが、
主神が女を守っていたので、女を滅ぼすことは出来なかった。

だがしかし、今年の始め頃から
神垣の内に隠れていた男が成長した姿を現し始めたので、
漸く気配を察した赤龍は二本の矢を放ったが、
女は主神に守られていたので、二本の矢は左右に散らされてしまった。

　気がつくと赤龍の下顎は、
キリストによって握られて身動きできない状態にされていた。

二本の矢は赤龍の牙である。

しかしキリストの目を盗んで放った矢だったので、
狙いが甘くなってしまったのである。

　この赤龍はやがて女に頭を砕かれる蛇の化身である。
だがその前に蛇は女の踵を砕いた。女は西南に頭を向け、
前屈みになって足を北に向けている。

踵は岩のように硬くなった手の平である。
赤龍の上顎の放った二本の矢の破片が飛び散った時、
その一部が女の踵を砕いたのである。

赤龍の上顎は大蛇の頭である。

チベット仏教とキリスト教の類似性が
一人の白人女性によって更めて世に問われたのは、
蛇の頭を打つ鎚である。

　踵を砕かれた女は、後の世では男とも呼ばれているのである。

　彼は天地を照らす大なる神、
昔女と呼ばれ、後に男と呼ばれるのである。

　マサイは彼にしか読むことの出来ぬ神の名が記された白い小石を
富士川の地で二十二人に授けられていた。

それは勝利を得る証である。
失われたイスラエルの子羊達を統一する権威が与えられたのである。

　チベット仏教に於いて主なる神への祈りは、
オーム・ハー・フームの三つの聖句である。

大蛇は知恵を意味するオームのみしか知らぬ為善悪に迷い、
誠と愛を意味するハー・フームを知らぬ為に暴れ狂うのである。

　蛇の砕かれた頭にはやがて誠と愛が甦ることになる。

ロシア、インド、ユダヤが偽りの仮面を脱ぎ、
モンゴロイドにイスラエルを返還するその先駆けとして、
蛇の頭（赤龍の上顎）は砕かれることになるであろう。

今まさに現代こそはその渦中なのである。

　　昔女と呼ばれ、後に男と呼ばれるのは天照大神である。
赤龍の下顎、大韓民国を掌握するのは素戔嗚尊である。

チベット仏教は月読命、撞の神である。
即ち蛇の頭を捶き砕く真理である。

赤は紡績でありシルクであり、龍は道でありロード、矢はミサイル、
二本は日本である。

　凡そ三千年前（AD1270・三二六八年前）頃、
エジプト王子モーセによって記された神示が
アダムとエバと蛇の罪を解消する約束である。

蛇の頭・赤龍の上顎に残された時間は短い。

　蒙古と朝鮮と日本を中心とする連邦国家が復活することは、
そのままエデンの園の復活を意味する。

現代を生きる我々は、遂にその瞬間を目撃することになるのであろう。